VMS[VMS.PE02S]ENML 2.0バインダー スタンダード 速乾ピグメント定着剤 30ml
VMS[VMS.PE02S]ENML 2.0バインダー スタンダード 速乾ピグメント定着剤 30ml
販売価格: 1,980円(税込)
厚さ: 40mm
商品詳細
ENML 2.0バインダーは、最も多用途なウェザリング製品といえます。毛細管現象などのあらゆる方法を使用してピグメントを定着させるする古典的なピグメント定着剤としても、スポットオン ピグメントと混合してオリジナルのウェザリング液やペーストを作成することもできます。作業時間は中程度ですが、シンナーが揮発する(ヘアドライヤーで約20秒)とすぐに乾燥硬化し、スピーディなモデラー向けとなっています。また古典的なエナメル製品は一度硬化すると元に戻せませんが、ENML 2.0バインダーでは作業は完全にやり直しが可能な柔軟性を持っています。つや消し仕上げの「スタンダード」、光沢仕上げの「ウェットFX」の2つのバリエーションがあり、それぞれ特定のウェザリングおよび仕上げ作業に適しています。
あらゆるアクリル塗料ベースおよびハンブロール、レベル、モデルマスターのエナメル塗料ベースの上から使用できます。重要:タミヤエナメルのベースコートには互換性がありません。
以下は典型的なENML 2.0バインダーの適用例ですが、この他にも使い方を工夫して、いろいろな効果を生み出してください。
- 毛細管現象でピグメントを定着
- ダスティング効果を最大化
- 手間のかからないストリーキング
- 任意の色でスパッタリングを作成
- ピグメントウォッシュで蓄積した汚れを表現
- 散らばった茶色の土に湿ったアクセントを付加
- いつでもやり直しが可能なウェットFX
- 強いスパッタリングを容易に作成
- やり直し可能なウェット仕上げの強いスパッタリング
- フィルタリングにも有効
ENML 2.0バインダー スタンダードは、基本的な定着から独自のウェザリング液の調合まで、一般的なウェザリング作業に最適です。ピグメントはつや消し仕上げになります。車体上だけでなく、足周りにもピグメントと同じ方法でバインダーの機能を使い、スポットオン ピグメントとバインダーを適切に組み合わせれば、望みの結果を得ることができます。
●製品FAQ
・ENML 2.0バインダーで作成されたピグメント作業を元に戻すにはどのような洗浄剤が必要ですか?
ユニバーサル・ウェザリングキャリアー スタンダードまたはライトのいずれかを使用できます。スタンダードでは早く剥離できますが、アクリル塗料ベースコートの上にのみ使用できます。ライトでは少し作業が遅くなりますが、エナメルとアクリルの両方のベースコートの上から使用できます。詳細については、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーのFAQをご覧ください。
・均一な被膜の効果を生み出すにはどうすればよいですか?
「均一な被覆(イーブン・カバレッジ)」は他の多くのテクニックの出発点であり、細かい乾いた泥を非常によく表現できます。バインダーに慣れて高度なテクニックにステップアップするために、ぜひ試してみてください。ピグメントをENML 2.0バインダー スタンダードと混合したウェザリング液を筆で塗布します。乾いた後に塗布面にピグメントをまぶすと、より明るい色合いにすることもできます。ドライヤーを使用すると作業を迅速に行うことができます。
・オリジナルのウェザリング液を作成するにはどうすればよいですか?
スポットオン ピグメントシリーズまたは同品質のピグメント(低品質のピグメントは伸びの悪いウェザリング液となってしまいます)をビンやトレイの中でENML 2.0バインダー スタンダードと混合します。基本的な混合比は1:1ですが、ピグメントをさらに追加すると、さらに隠ぺい力の高い溶液を得ることができます。ニーズやスタイルに合わせてピグメント量を調整してください。
・ピグメントウォッシュを作り、部分的に除去するにはどうすればよいですか?
手順は均一な被膜を作る場合と同様です。ENML 2.0バインダー スタンダードを使用してピグメントを重ね塗りします。乾燥にはヘアドライヤーを使用してください。ピグメントの層が乾いたら、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを使用して層を再び液状にして、ピグメントの一部を除去します。ピグメントを必要なだけ除去し、適切な箇所に残します。最初にバインダーを使用し、後でキャリアー(シンナー)を使うことで、ピグメントの効果が永続的に保たれます。シンナーだけを使用した従来の除去方法では耐久性がありません。
・乾いた泥のかたまりを作成するにはどうすればよいですか?
スポットオン ピグメントのテクスチャードタイプをENML 2.0バインダー スタンダードと混合します。作成したペーストを筆で塗布し、ヘアドライヤーを使用して溶剤を揮発させ作業を固定します。ENML 2.0はすぐ硬化しますが、いつでもやり直しができます。ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを浸した面相筆を使えば、作業を修正できます。あるいは、以下で説明する古典的な毛細管現象テクニックで泥のかたまりを作成することも可能です。
・毛細管現象を利用したピグメントの定着方法とタイミングは?
蓄積した泥や汚れを生成したい場合は、毛細管現象を利用するとよいでしょう。このテクニックは、スポットオン ピグメントのテクスチャードタイプを使用することで大きな効果を発揮します。作業をより効果的にするため、ピグメントを塗布したい場所にアルキッドバインダー スタンダードを薄く塗布することから始めます。次に、湿ったバインダー層の上にテクスチャードピグメントをまぶしていきます。ここで毛細管現象テクニックを学びましょう。バインダーをトレイに出し、面相筆をその中に浸します。先ほど振りかけたピグメントの上にバインダーを直接垂らし、滴が筆の先端から落ちてピグメントに浸透するようにします。このプロセス中にはいつでも、さらにピグメントを振りかけることができます。完了したら、熱を加えて溶剤を揮発させます。溶剤がなくなれば、ピグメントは数時間以内に元の色に戻ります。
・ウェット効果を作成するにはどうすればよいですか?(つまりピグメントを使って着色した転輪やサスペンションの光沢仕上げ)
ピグメントを ENML 2.0バインダー ウェットFXと混合します。得られたペースト(テクスチャードピグメント)または液体(ゼロテックスピグメント)を塗布し、ヘアドライヤーで溶剤を揮発させます。最初はピグメントがバインダーを吸収するため、ピグメントの仕上がりはつや消しになります。この時のつや消し仕上げについては心配しないでください。ピグメントを約1時間乾燥させ、より耐久性のある層を形成します。次のステップは、光沢を高めるために、作成したばかりのピグメントの上にENML 2.0バインダー ウェットFXを薄く塗ることです。複数の層を重ね塗りすれば「滴り落ちるような湿った」効果を得ることができます。早く結果を得たい場合は、塗布の間にヘアドライヤーを使用してください。ウェットFXを全体に塗るだけでなく、部分的に塗ったり、さらにバリエーションを増やすことができます。
・ポイントウェット(ウェットアクセント)効果を作成するにはどうすればよいですか?
湿り気を持った(半つや仕上げ)ポイントウェット効果には、ENML 2.0バインダー ウェットFXを使用し、必要な箇所に面相筆でバインダーを塗布するだけです。さらに光沢を持ったウェット効果にはENML 2.0バインダー ウェットFXを塗り重ねてください。
・高い透明度/低い透明度のウェットグレーズとは何ですか? またその作成方法は?
「ウェットグレーズ」は、ピグメントの割合が低から中程度の光沢のある液体です。光沢塗料とは対照的に、グレーズは下地が見える程度の透明度があります。これはより本物らしく見栄えの良い仕上がりを保証します。透明度の高いグレーズを作成するには、少量(5%)のピグメントをENML 2.0バインダー ウェットFXと混合し、対象部分に均等に広げます。透明度の低いグレーズを作成するには、もう少し多くのピグメント(10-15%)を混合します。ピグメントの量に応じて透明度が低くなります。グレーズを作成するときは、光沢を維持するために常に最小限のピグメント量を加えてください。ピグメントを入れ過ぎてつや消しになってしまった場合、純粋なバインダーを薄く塗って光沢を高めることができますが、最良のグレーズは1層だけです。
・部分的なウェットグレーズ効果を作成するにはどうすればよいですか?
上記のグレーズ手順に従って、最初に高い透明度または低い透明度のグレーズを作成します。必要な箇所の光沢を除去するには、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを使用し、湿らせた筆を使用して余分なバインダーを拭き取り、ヘアドライヤーで乾燥させて結果を確認します。それでも光沢が強すぎる場合はさらに拭き取りを行い、キャリアーと少量のピグメントを塗布するとさらに光沢を軽減できます。光沢からつや消しへの移行をスムーズにするには、キャリアーを両方の領域の間に流し、筆で(拭き取らずに)しみ込ませ、最後にヘアドライヤーを使用して仕上がりを確認します。
・ダスティングの結果を最大化するとはどういう意味ですか? また、どうすればよいですか?
「ダスティング」はピグメントを扱う基本的な技法です。ピグメントを付けたい箇所を筆でこするだけです。バインダーは必要ありません。ダスティングしたピグメントの透明度を低め、隠ぺい力を向上させたい場合がよくありますが、バインダーが含まれていないため、その効果には限界があります。例えば、砂漠を走行する車両を再現する場合、車輪と車体にピグメントを付けますが、ベースコートに対し隠ぺい率が低く、生のピグメントだけでは十分ではありません。ピグメントをENML 2.0バインダー スタンダードと混合したウェザリング液を筆で塗布することでこの問題を解決します。「均一な被覆(イーブン・カバレッジ)」と呼ばれる技法を使い、ピグメントで対象領域に塗布し、熱を加えて溶剤を揮発させ、ピグメントが固まるまで24時間待ちます。このピグメントコートの上にダスティングを行います。隠ぺい力の素晴らしさと均一性に驚かれるでしょう。このようなピグメント作業で、最大限の不透明さと鮮やかさが得られます。私たちはこれを「イーブンカバレッジ+トップダスティング」と呼んでいます。
・車体に縞模様を作成する(ストリーキング)にはどうすればよいですか?
ピグメントをENML 2.0バインダー スタンダードと混合します。できあがったウェザリング液を、ストリーキングを付けたい場所に塗布します。ここでは細かいテクニックは不要で、単に不規則な点のような形をあちこちにペイントするだけです。これらは後で消えるので気にしないでください。この最初のピグメント作業を乾燥させ、ヘアドライヤーを使用して熱を加えます。次に、柔らかい平筆(約1cm幅、10号以上。セーブルをおすすめしますが、ナイロンでもOK)をユニバーサル・ウェザリングキャリアーに浸し、紙で余分な液剤を拭き取ります(筆先から滴下しない程度に湿らせます)。次に、垂直方向のブラシストロークで、ピグメントの上に筆を滑らせます。これで汚れが流れ落ちた様子がいとも簡単に再現できます。筆を車両の下から上へ、またはその逆に動かし、必要なだけの色素を除去するまで続けます。イマジネーションのおもむくままに、ストリーキングがひどい状態、ほとんど見えない状態、全くない状態とすることも可能です。作業中はユニバーサル・ウェザリングキャリアーで筆を頻繁にすすぎ、ピグメントを除去しやすくしてください。また筆は滴るほど濡らすのではなく、湿らせる程度にしてください。
・車体に軽いスパッタリングを作成するにはどうすればよいですか?(つや消し仕上げ)
ピグメントをENML 2.0バインダー スタンダードと混合してウェザリング液を生成し、よく混ぜてダマができないようにします。スパッタリング作業は平筆(約1cm幅、10号以上。セーブルをおすすめしますが、ナイロンでもOK)が最適です。筆をウェザリング液に浸し、紙に当てて余分な液を取り除きます。筆先を指で押し、後方に動かすと液が飛び散ります。この手順は歯ブラシによるスプレー技法に似ています。紙などで試してコツをつかみ、スパッタリングのサイズと濃度を調整します。この技法を習得できると、軽いスパッタリング、強いスパッタリング、厚みのあるスパッタリングを同様に生成できます。全てのENML 2.0バインダーによるピグメント作業と同様に、必要であれば完全に、あるいは部分的にやり直しが可能です。
・車体に強いスパッタリングを作成するにはどうすればよいですか?(つや消し仕上げ)
手順は前述の軽いスパッタリングの場合と同様です。最初に実際に軽いスパッタリングを行ってから、強いスパッタリングを重ねるとよいでしょう。軽いスパッタリングを作成した後、既存のウェザリング液にテクスチャーピグメントを追加するか、改めてテクスチャーピグメントでウェザリング液を作成します。このザラザラした混合物を前と同じ方法 (歯ブラシスプレー技法)で軽いスパッタリングの上に塗布します。特に車体下部に集中して行ない、上部には軽いスパッタリングを残します。モデル上にピグメントの不要な塊がある場合は、面相筆を使用してそれらを「収拾」します。
・車体に強いスパッタリングを作成するにはどうすればよいですか?(ウェット仕上げ)
前述のように、最初にスタンダード(つや消し)の強いスパッタリング作業を行ないます。コートの耐久性を高めるために硬化を数時間待ちます。次に、最初のつや消し仕上げの強いスパッタリングに使用したピグメントをENML 2.0バインダー ウェットFXとほんの少しだけ混合します。ここでのキーワードは「ほんの少し」です。ウェットな光沢を付けるには、ピグメントの配合量は5%で十分です。この混合液をつや消しのスパッタリングの上に塗布するとつやのある光沢が生まれます。この光沢レイヤーを適用するときは、元のレイヤーを傷めないように、優しく叩くような動きで塗布してください。乾燥すると混合物が平らになり、元の質感が現れるようになります。2時間後、光沢が良好であれば完了です。つやをさらに強めたい場合は再度ENML 2.0バインダー ウェットFXを塗布しますが、この時はピグメントを混合しない生のバインダーで十分です。
・車体にウェット効果を付けるにはどのバインダーを使用すればよいですか?(ピグメントを含まない純粋なバインダー)
ENML 2.0バインダー ウェットFXを使用してください。最適な厚さ、流れ、レベリング機能を備えています。バインダーは簡単に塗り広げることができ、乾燥すると薄いフィルムのようになり、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを使っていつでも除去または修正することができます。
・車体にウェット効果を作成するにはどのようなテクニックをお勧めしますか?
溜まった水やこぼれた燃料の再現には、面相筆を使用して必要な場所にバインダーを塗布します。過剰なバインダーや不自然に見えるバインダーは、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを使用して除去または調整できます。キャリアーを使うと、濡れた表面から乾いた表面へのソフトな移行を作成できます。雨水などが流れ落ちた縞模様を作成するには、車両の上にバインダーを点状に塗布し、ストリーキングを作成する場合と同じように平筆(約1cm幅、10号以上。セーブルをおすすめしますが、ナイロンでもOK)で下方向にこすります。ストリーキングの縁をシャープにしたいなら、キャリアーで筆を湿らせる必要はありません。もう1つのクールなテクニックはレインマーク(雨跡)です。平筆をバインダーに浸し、余分な部分を拭き取り、歯ブラシスプレー技法を使用して飛沫を作成します。散らばったウェットアクセントを作成するには、まずENML 2.0バインダーを面相筆で塗布します。実際の散らばり(シャープな輪郭がない、周囲とのウェット効果の自然なブレンド)を作成するには、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを使用します。バインダーがその領域全体に分散できるように全体に塗布します。筆を使ってバインダーを広げたり動かしたりして、目的の位置に配置します。
・フィルタリング作業ではバインダーはどのように役立ちますか?
フィルタリングの目的は、ベースカラーの色合いを変えることです。例えば、AFVが埃っぽい道路を走行した場合、ベースコートにそれを反映させることができます。白っぽくして退色を表現したり、暗い色で車両が長期の運用を経たことを表現したり、可能性は無限です。スポットオン ピグメントは非常に細かく、そのままでもよく定着するため、フィルタリングに最適です。これらをENML 2.0バインダーと組み合わせると、オリジナルのフィルタリング液を簡単に作成できます。モデルをピグメントでフィルタリングするには、まず前述のフィルタリング液を作成し、モデルのあちこちに適用します。次のステップは、ピグメントを表面全体に均一に広げるために、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを浸した平筆(約1cm幅、10号以上。セーブルをおすすめしますが、ナイロンでもOK)で該当領域を滑らせることです。満足のいく結果、すなわちピグメントがほとんど見えなくなり、その領域の色が意図したとおりに変化するまで作業を続けます。
・ウェザリング液が乾いてもつや消しにならず、ところどころ光沢が残っている状態です。
ほとんど起こらないケースですが、この場合はウェザリング液にピグメントを追加すれば、光沢を消すことができます。
・ENML 2.0バインダーを使用した後、筆を洗浄する最良の方法は何ですか?
作業の合間の定期的な洗浄には、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーで十分です。キャリアーを用意し、筆をすすぎ、ペーパータオルまたは布で拭いてください。作業後のクリーニングを行うには、エアブラシクリーナー プロのENMLタイプ(ラベルにブルーのENMLアイコンが付いています)を使用してください。毛の根元に蓄積したピグメントやバインダーを筆から取り除く効果を発揮し、筆を最高の状態に保つことができます。筆の劣化を防ぐためにも、定期的に筆のクリーニングを行なってください。
・ナイロン筆とレッドセーブル筆の違いは何ですか?
合成ナイロンのブラシは安価ですが、天然のレッドセーブルは耐久性があり、レッドセーブルに投資する価値はあります。また定期的なクリーニングを続けることで柔軟性を保ち、さらに長持ちさせることができます。
あらゆるアクリル塗料ベースおよびハンブロール、レベル、モデルマスターのエナメル塗料ベースの上から使用できます。重要:タミヤエナメルのベースコートには互換性がありません。
以下は典型的なENML 2.0バインダーの適用例ですが、この他にも使い方を工夫して、いろいろな効果を生み出してください。
- 毛細管現象でピグメントを定着
- ダスティング効果を最大化
- 手間のかからないストリーキング
- 任意の色でスパッタリングを作成
- ピグメントウォッシュで蓄積した汚れを表現
- 散らばった茶色の土に湿ったアクセントを付加
- いつでもやり直しが可能なウェットFX
- 強いスパッタリングを容易に作成
- やり直し可能なウェット仕上げの強いスパッタリング
- フィルタリングにも有効
ENML 2.0バインダー スタンダードは、基本的な定着から独自のウェザリング液の調合まで、一般的なウェザリング作業に最適です。ピグメントはつや消し仕上げになります。車体上だけでなく、足周りにもピグメントと同じ方法でバインダーの機能を使い、スポットオン ピグメントとバインダーを適切に組み合わせれば、望みの結果を得ることができます。
●製品FAQ
・ENML 2.0バインダーで作成されたピグメント作業を元に戻すにはどのような洗浄剤が必要ですか?
ユニバーサル・ウェザリングキャリアー スタンダードまたはライトのいずれかを使用できます。スタンダードでは早く剥離できますが、アクリル塗料ベースコートの上にのみ使用できます。ライトでは少し作業が遅くなりますが、エナメルとアクリルの両方のベースコートの上から使用できます。詳細については、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーのFAQをご覧ください。
・均一な被膜の効果を生み出すにはどうすればよいですか?
「均一な被覆(イーブン・カバレッジ)」は他の多くのテクニックの出発点であり、細かい乾いた泥を非常によく表現できます。バインダーに慣れて高度なテクニックにステップアップするために、ぜひ試してみてください。ピグメントをENML 2.0バインダー スタンダードと混合したウェザリング液を筆で塗布します。乾いた後に塗布面にピグメントをまぶすと、より明るい色合いにすることもできます。ドライヤーを使用すると作業を迅速に行うことができます。
・オリジナルのウェザリング液を作成するにはどうすればよいですか?
スポットオン ピグメントシリーズまたは同品質のピグメント(低品質のピグメントは伸びの悪いウェザリング液となってしまいます)をビンやトレイの中でENML 2.0バインダー スタンダードと混合します。基本的な混合比は1:1ですが、ピグメントをさらに追加すると、さらに隠ぺい力の高い溶液を得ることができます。ニーズやスタイルに合わせてピグメント量を調整してください。
・ピグメントウォッシュを作り、部分的に除去するにはどうすればよいですか?
手順は均一な被膜を作る場合と同様です。ENML 2.0バインダー スタンダードを使用してピグメントを重ね塗りします。乾燥にはヘアドライヤーを使用してください。ピグメントの層が乾いたら、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを使用して層を再び液状にして、ピグメントの一部を除去します。ピグメントを必要なだけ除去し、適切な箇所に残します。最初にバインダーを使用し、後でキャリアー(シンナー)を使うことで、ピグメントの効果が永続的に保たれます。シンナーだけを使用した従来の除去方法では耐久性がありません。
・乾いた泥のかたまりを作成するにはどうすればよいですか?
スポットオン ピグメントのテクスチャードタイプをENML 2.0バインダー スタンダードと混合します。作成したペーストを筆で塗布し、ヘアドライヤーを使用して溶剤を揮発させ作業を固定します。ENML 2.0はすぐ硬化しますが、いつでもやり直しができます。ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを浸した面相筆を使えば、作業を修正できます。あるいは、以下で説明する古典的な毛細管現象テクニックで泥のかたまりを作成することも可能です。
・毛細管現象を利用したピグメントの定着方法とタイミングは?
蓄積した泥や汚れを生成したい場合は、毛細管現象を利用するとよいでしょう。このテクニックは、スポットオン ピグメントのテクスチャードタイプを使用することで大きな効果を発揮します。作業をより効果的にするため、ピグメントを塗布したい場所にアルキッドバインダー スタンダードを薄く塗布することから始めます。次に、湿ったバインダー層の上にテクスチャードピグメントをまぶしていきます。ここで毛細管現象テクニックを学びましょう。バインダーをトレイに出し、面相筆をその中に浸します。先ほど振りかけたピグメントの上にバインダーを直接垂らし、滴が筆の先端から落ちてピグメントに浸透するようにします。このプロセス中にはいつでも、さらにピグメントを振りかけることができます。完了したら、熱を加えて溶剤を揮発させます。溶剤がなくなれば、ピグメントは数時間以内に元の色に戻ります。
・ウェット効果を作成するにはどうすればよいですか?(つまりピグメントを使って着色した転輪やサスペンションの光沢仕上げ)
ピグメントを ENML 2.0バインダー ウェットFXと混合します。得られたペースト(テクスチャードピグメント)または液体(ゼロテックスピグメント)を塗布し、ヘアドライヤーで溶剤を揮発させます。最初はピグメントがバインダーを吸収するため、ピグメントの仕上がりはつや消しになります。この時のつや消し仕上げについては心配しないでください。ピグメントを約1時間乾燥させ、より耐久性のある層を形成します。次のステップは、光沢を高めるために、作成したばかりのピグメントの上にENML 2.0バインダー ウェットFXを薄く塗ることです。複数の層を重ね塗りすれば「滴り落ちるような湿った」効果を得ることができます。早く結果を得たい場合は、塗布の間にヘアドライヤーを使用してください。ウェットFXを全体に塗るだけでなく、部分的に塗ったり、さらにバリエーションを増やすことができます。
・ポイントウェット(ウェットアクセント)効果を作成するにはどうすればよいですか?
湿り気を持った(半つや仕上げ)ポイントウェット効果には、ENML 2.0バインダー ウェットFXを使用し、必要な箇所に面相筆でバインダーを塗布するだけです。さらに光沢を持ったウェット効果にはENML 2.0バインダー ウェットFXを塗り重ねてください。
・高い透明度/低い透明度のウェットグレーズとは何ですか? またその作成方法は?
「ウェットグレーズ」は、ピグメントの割合が低から中程度の光沢のある液体です。光沢塗料とは対照的に、グレーズは下地が見える程度の透明度があります。これはより本物らしく見栄えの良い仕上がりを保証します。透明度の高いグレーズを作成するには、少量(5%)のピグメントをENML 2.0バインダー ウェットFXと混合し、対象部分に均等に広げます。透明度の低いグレーズを作成するには、もう少し多くのピグメント(10-15%)を混合します。ピグメントの量に応じて透明度が低くなります。グレーズを作成するときは、光沢を維持するために常に最小限のピグメント量を加えてください。ピグメントを入れ過ぎてつや消しになってしまった場合、純粋なバインダーを薄く塗って光沢を高めることができますが、最良のグレーズは1層だけです。
・部分的なウェットグレーズ効果を作成するにはどうすればよいですか?
上記のグレーズ手順に従って、最初に高い透明度または低い透明度のグレーズを作成します。必要な箇所の光沢を除去するには、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを使用し、湿らせた筆を使用して余分なバインダーを拭き取り、ヘアドライヤーで乾燥させて結果を確認します。それでも光沢が強すぎる場合はさらに拭き取りを行い、キャリアーと少量のピグメントを塗布するとさらに光沢を軽減できます。光沢からつや消しへの移行をスムーズにするには、キャリアーを両方の領域の間に流し、筆で(拭き取らずに)しみ込ませ、最後にヘアドライヤーを使用して仕上がりを確認します。
・ダスティングの結果を最大化するとはどういう意味ですか? また、どうすればよいですか?
「ダスティング」はピグメントを扱う基本的な技法です。ピグメントを付けたい箇所を筆でこするだけです。バインダーは必要ありません。ダスティングしたピグメントの透明度を低め、隠ぺい力を向上させたい場合がよくありますが、バインダーが含まれていないため、その効果には限界があります。例えば、砂漠を走行する車両を再現する場合、車輪と車体にピグメントを付けますが、ベースコートに対し隠ぺい率が低く、生のピグメントだけでは十分ではありません。ピグメントをENML 2.0バインダー スタンダードと混合したウェザリング液を筆で塗布することでこの問題を解決します。「均一な被覆(イーブン・カバレッジ)」と呼ばれる技法を使い、ピグメントで対象領域に塗布し、熱を加えて溶剤を揮発させ、ピグメントが固まるまで24時間待ちます。このピグメントコートの上にダスティングを行います。隠ぺい力の素晴らしさと均一性に驚かれるでしょう。このようなピグメント作業で、最大限の不透明さと鮮やかさが得られます。私たちはこれを「イーブンカバレッジ+トップダスティング」と呼んでいます。
・車体に縞模様を作成する(ストリーキング)にはどうすればよいですか?
ピグメントをENML 2.0バインダー スタンダードと混合します。できあがったウェザリング液を、ストリーキングを付けたい場所に塗布します。ここでは細かいテクニックは不要で、単に不規則な点のような形をあちこちにペイントするだけです。これらは後で消えるので気にしないでください。この最初のピグメント作業を乾燥させ、ヘアドライヤーを使用して熱を加えます。次に、柔らかい平筆(約1cm幅、10号以上。セーブルをおすすめしますが、ナイロンでもOK)をユニバーサル・ウェザリングキャリアーに浸し、紙で余分な液剤を拭き取ります(筆先から滴下しない程度に湿らせます)。次に、垂直方向のブラシストロークで、ピグメントの上に筆を滑らせます。これで汚れが流れ落ちた様子がいとも簡単に再現できます。筆を車両の下から上へ、またはその逆に動かし、必要なだけの色素を除去するまで続けます。イマジネーションのおもむくままに、ストリーキングがひどい状態、ほとんど見えない状態、全くない状態とすることも可能です。作業中はユニバーサル・ウェザリングキャリアーで筆を頻繁にすすぎ、ピグメントを除去しやすくしてください。また筆は滴るほど濡らすのではなく、湿らせる程度にしてください。
・車体に軽いスパッタリングを作成するにはどうすればよいですか?(つや消し仕上げ)
ピグメントをENML 2.0バインダー スタンダードと混合してウェザリング液を生成し、よく混ぜてダマができないようにします。スパッタリング作業は平筆(約1cm幅、10号以上。セーブルをおすすめしますが、ナイロンでもOK)が最適です。筆をウェザリング液に浸し、紙に当てて余分な液を取り除きます。筆先を指で押し、後方に動かすと液が飛び散ります。この手順は歯ブラシによるスプレー技法に似ています。紙などで試してコツをつかみ、スパッタリングのサイズと濃度を調整します。この技法を習得できると、軽いスパッタリング、強いスパッタリング、厚みのあるスパッタリングを同様に生成できます。全てのENML 2.0バインダーによるピグメント作業と同様に、必要であれば完全に、あるいは部分的にやり直しが可能です。
・車体に強いスパッタリングを作成するにはどうすればよいですか?(つや消し仕上げ)
手順は前述の軽いスパッタリングの場合と同様です。最初に実際に軽いスパッタリングを行ってから、強いスパッタリングを重ねるとよいでしょう。軽いスパッタリングを作成した後、既存のウェザリング液にテクスチャーピグメントを追加するか、改めてテクスチャーピグメントでウェザリング液を作成します。このザラザラした混合物を前と同じ方法 (歯ブラシスプレー技法)で軽いスパッタリングの上に塗布します。特に車体下部に集中して行ない、上部には軽いスパッタリングを残します。モデル上にピグメントの不要な塊がある場合は、面相筆を使用してそれらを「収拾」します。
・車体に強いスパッタリングを作成するにはどうすればよいですか?(ウェット仕上げ)
前述のように、最初にスタンダード(つや消し)の強いスパッタリング作業を行ないます。コートの耐久性を高めるために硬化を数時間待ちます。次に、最初のつや消し仕上げの強いスパッタリングに使用したピグメントをENML 2.0バインダー ウェットFXとほんの少しだけ混合します。ここでのキーワードは「ほんの少し」です。ウェットな光沢を付けるには、ピグメントの配合量は5%で十分です。この混合液をつや消しのスパッタリングの上に塗布するとつやのある光沢が生まれます。この光沢レイヤーを適用するときは、元のレイヤーを傷めないように、優しく叩くような動きで塗布してください。乾燥すると混合物が平らになり、元の質感が現れるようになります。2時間後、光沢が良好であれば完了です。つやをさらに強めたい場合は再度ENML 2.0バインダー ウェットFXを塗布しますが、この時はピグメントを混合しない生のバインダーで十分です。
・車体にウェット効果を付けるにはどのバインダーを使用すればよいですか?(ピグメントを含まない純粋なバインダー)
ENML 2.0バインダー ウェットFXを使用してください。最適な厚さ、流れ、レベリング機能を備えています。バインダーは簡単に塗り広げることができ、乾燥すると薄いフィルムのようになり、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを使っていつでも除去または修正することができます。
・車体にウェット効果を作成するにはどのようなテクニックをお勧めしますか?
溜まった水やこぼれた燃料の再現には、面相筆を使用して必要な場所にバインダーを塗布します。過剰なバインダーや不自然に見えるバインダーは、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを使用して除去または調整できます。キャリアーを使うと、濡れた表面から乾いた表面へのソフトな移行を作成できます。雨水などが流れ落ちた縞模様を作成するには、車両の上にバインダーを点状に塗布し、ストリーキングを作成する場合と同じように平筆(約1cm幅、10号以上。セーブルをおすすめしますが、ナイロンでもOK)で下方向にこすります。ストリーキングの縁をシャープにしたいなら、キャリアーで筆を湿らせる必要はありません。もう1つのクールなテクニックはレインマーク(雨跡)です。平筆をバインダーに浸し、余分な部分を拭き取り、歯ブラシスプレー技法を使用して飛沫を作成します。散らばったウェットアクセントを作成するには、まずENML 2.0バインダーを面相筆で塗布します。実際の散らばり(シャープな輪郭がない、周囲とのウェット効果の自然なブレンド)を作成するには、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを使用します。バインダーがその領域全体に分散できるように全体に塗布します。筆を使ってバインダーを広げたり動かしたりして、目的の位置に配置します。
・フィルタリング作業ではバインダーはどのように役立ちますか?
フィルタリングの目的は、ベースカラーの色合いを変えることです。例えば、AFVが埃っぽい道路を走行した場合、ベースコートにそれを反映させることができます。白っぽくして退色を表現したり、暗い色で車両が長期の運用を経たことを表現したり、可能性は無限です。スポットオン ピグメントは非常に細かく、そのままでもよく定着するため、フィルタリングに最適です。これらをENML 2.0バインダーと組み合わせると、オリジナルのフィルタリング液を簡単に作成できます。モデルをピグメントでフィルタリングするには、まず前述のフィルタリング液を作成し、モデルのあちこちに適用します。次のステップは、ピグメントを表面全体に均一に広げるために、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーを浸した平筆(約1cm幅、10号以上。セーブルをおすすめしますが、ナイロンでもOK)で該当領域を滑らせることです。満足のいく結果、すなわちピグメントがほとんど見えなくなり、その領域の色が意図したとおりに変化するまで作業を続けます。
・ウェザリング液が乾いてもつや消しにならず、ところどころ光沢が残っている状態です。
ほとんど起こらないケースですが、この場合はウェザリング液にピグメントを追加すれば、光沢を消すことができます。
・ENML 2.0バインダーを使用した後、筆を洗浄する最良の方法は何ですか?
作業の合間の定期的な洗浄には、ユニバーサル・ウェザリングキャリアーで十分です。キャリアーを用意し、筆をすすぎ、ペーパータオルまたは布で拭いてください。作業後のクリーニングを行うには、エアブラシクリーナー プロのENMLタイプ(ラベルにブルーのENMLアイコンが付いています)を使用してください。毛の根元に蓄積したピグメントやバインダーを筆から取り除く効果を発揮し、筆を最高の状態に保つことができます。筆の劣化を防ぐためにも、定期的に筆のクリーニングを行なってください。
・ナイロン筆とレッドセーブル筆の違いは何ですか?
合成ナイロンのブラシは安価ですが、天然のレッドセーブルは耐久性があり、レッドセーブルに投資する価値はあります。また定期的なクリーニングを続けることで柔軟性を保ち、さらに長持ちさせることができます。
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