WWP[G071]現用 チェコ T-72 M4CZ主力戦車 ディテール写真集

チェコが独自に開発したソビエト/ロシア軍T-72の近代化改修型T-72 M4CZ主力戦車と、その派生型であるVT-72 M4CZ装甲回収車を、豊富な写真とイラストで解説するディテール写真集です。旧ソビエト軍の傑作戦車T-72主力戦車は、東側諸国を中心に約40ヵ国に供与されましたが、なかでもチェコスロバキアは1981年からT-72のライセンス生産を行ない、チェコ共和国に分裂後も500両以上の多数のT-72Mを運用していました。これらの近代化改修型として1994年に開発を始め、2000年に試作車両をテスト、2003年から「T-72 M4CZ」として近代化改修作業を開始しました。改修箇所は多岐にわたり、独特の形状を持つERA装甲、西側の新型FCSや測距システムが装備された砲塔、イギリスのチャレンジャー2と同じパワーパックへの換装で変化した車体後部などが主な変更点となっています。冷戦終結と予算削減のため2006年までに30両ののみで改修を完了しましたが、運用は2025年まで予定されています。本書ではこの非常に珍しいT-72派生型を、VT-72 M4CZ装甲回収車とともに実車写真やマニュアルの掲載図を通じて詳細に解説、大ボリュームのビジュアルで理解できる決定版です。トランペッター製1/35キットを製作するモデラーや旧ソビエト/ロシア軍戦車研究者におすすめの一冊となっています。

●ソフトカバー
●掲載写真320枚以上
●96ページ